
あなたは人生の勝ち組でしょうか?
人生には色んな生き方があります。勝ち負けにこだわり、勝つ生き方。勝敗を意識しない生き方。または、負けたと思う生き方。
それぞれは本質的に肯定されるものでもなく、否定されるものでもありません。しかし、社会には勝ち負け論議がはびこり、勝ち組は幅を利かせ、負け組は形見の狭い思いをします。
この記事では、人生の勝ち負けとは何か?ということについて考えたいと思います。
勝ち組とは?
最初に、勝ち組とは何か?ということを考えてみます。
辞書的な意味では、
1.:社会での競争に勝って成功し、意気が高い側(の人や会社)。
2.:第二次大戦後しばらく、ブラジルの日系人の間で、日本が勝って戦争が終わったと信ずる側(の人々)。
となっています。
面白いもので、1と2は真逆の定義です。競争に勝った人を勝ち組という反面、勝ったと思い今いる人も勝ち組と呼ばれます。この定義は現在でも通用するのではないかと思います。
・競争率の高い人気企業に入社した人
・出世競争に勝った人
・大金を稼いだ人
・大金持ちを結婚した女性
など、競争に勝った人を勝ち組と称する反面、
・自由に仕事をしている人
・お金を使わない生活をしている人
・ものの少ない暮らしをしている人
・孤独を楽しんでいる人
など、楽な暮らしをしている人に対する憧れもあります。お金はないけれど、あくせく仕事をしていないことで、必死で仕事をしている人を揶揄することもあります。
勝ちと負けとは?
次に勝ち負けについて考えてみます。
勝ち負けがはっきりするのはスポーツです。スポーツの場合、勝敗は点数で決定します。点数が入るルールが決められており、高い点数を獲得したチームの勝利となります。ゲームでも高得点者は勝ちとなります。
競技によってはゴルフのように、点数が少ないものが勝つこともあります。競馬も当たり馬券の購入者が少ないほど、高額な配当になります。陸上競技は、距離を伸ばした選手が勝つ場合とタイムが少ない選手が勝つ種目があります。
格闘技や表現系のスポーツは判定があり、採点方法は加点と減点に分かれます。
何が言いたいのかというと、勝ち負けは点数によって決まりますが、多いのか少ないのかは競技のルールで決まるということです。
この点は、人生の勝ち負けと共通しています。
勝つためには何をすればいいのか?
スポーツにおいての勝敗は、点数が多い方がいいのか、少ない方がいいのかはルールによります。同じように、人生においての勝ち負けは、自分の人生のルールによります。
たとえば、お金を稼ぎたいというルールで生きている人は、稼ぐ金額が多いほど勝利に近づきます。一方で、自由な時間を大切にしたい人は、仕事に使う時間を減らすことで、勝利となります。
人生の勝ち組となるためには、自分の人生のルール決めが第一歩となります。
ですから、お金を稼ぎたい人と時間を得たい人では、参加している競技が違うので比較はできません。
平均年収の何倍も稼いでも足りないと思っている人は勝ちではないでしょうし、遊んで暮らしたい人は、仕事をしていること自体が負けでしょう。
逆に、生活に困らない収入で満足している人は勝ちでしょうし、定時で仕事を終えて、有給を完全消化しながら、仕事以外の時間を楽しむことができれば勝ちでしょう。
「圧倒的な勝ち組になる効率のいい考え方と仕事の仕方」という本もあれば、「しょぼい起業で生きていく」という本もあります。
人生を構成するもの6つ
結局のところ、自分の人生ですから、どのルールで生きるのか?ということを自分で決めればいいのです。
その上で、人生を構成しているものを考えた場合、次の6つになるのではないかと思います。
1:評価→自分は何者であるのか?人にどう認識されているのか?
2:人間関係→関わる人々との関係は?
3:時間→何に使っているのか?
4:健康→動きたいように動くことができるか
5:お金→不足がないか
6:所有しているもの→不足なく、心地いいものを所有しているか
勝ち組になる方法とは、6つの要素に関して、自分のルールを決めることでしょう。
思うに、社会的評価が好ましく、人間関係に恵まれて、好きなことをできる時間があり、体力があり、お金が十分で、快適な環境で暮らしている人がいれば、その人は勝ち組でしょう。
お金があっても人間関係が破綻していたら、勝ち組ではないでしょうし、時間があっても友人がおらず、お金がなければ、やりたいこともできません。
人生は複雑にできています。ですから、何か一つのことで競争に勝っても、人生の勝ち組にはならないのです。
人生の勝ち組とは?
人生とは、複数の要素で構成されているので、1点のみで勝ち負けが決まるわけではありません。人生の勝ち組になろうとするなら、人生を構成する要素ごとに目標を設定し、達成していくことが大切です。
また、勝敗は数字で測定しますが、多いのか少ないのかは、あなたがルールを決めればいいのです。
人生の勝ち負けは、「人生勝ち組ヘキサゴン」で測定してください。

ちなみに、私の場合、お金はまあまあというところですが、仕事にかかる時間が多く、一人ブラックとなっています。ので、自己評価はこんな感じです。

評価の軸は人との比較ではありません。ご自身の目指す数値と現在地で決定してください。
ルールの決定方法は?
勝ち負けですから、ルールには得点のカウント方法が必要になります。
1:評価のルール化
専門性と数値化でルール化します。たとえば、大企業の部長というのは評価になります。社内での出世を目指すなら、主任→係長→課長→部長→取締役という具合に目標設定をしても構いません。
しかし、社内での役職は、在職中に有効なもので、定年後は急速に効力を失います。それだけでなく、定年後に「大会社の元部長」という評価を得ようとすると友達をなくしてしまうことがあります。
ですから、評価のルールは、専門性と数値で構成することをおすすめします。専門性は組織を離れても有効になります。
採用の専門家→1,000人の面接をしてきた
評価は仕事に限りません。
植竹深雪さんは、温泉専門家として、2000位上の温泉に入湯し、1000泊以上の旅館・ホテルに宿泊したとプロフィールにあります。
趣味のようでもありますが、数値化をすることで仕事になっています。
2:人間関係のルール化
どんな人間関係を構築したいのかをルール化し、数値を設定します。
たとえば、どんな人とも笑顔で接するというルールを決めて、笑顔で話をした回数を数えていきます。
もちろん、パートナーと過ごした日数でも構いませんし、人脈の数でも構いません。
3:時間のルール化
どんな時間を過ごしたいのかをルール化し、数値を設定します。
たとえば、女優の小雪さんは、東京と地方の2拠点で生活をしているそうです。
「今年から半分田舎生活というのを始めています。自分たちの生活の中に食べるものや生き方も含め、ゴミを捨てないように生きるとか、そういうことがどういうことか体験できるように、地方で半年住む生活を始めたところです」
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12268-614353/
こうした場合、地方で暮らす時間を増やすという目標を設定することができるでしょう。
4:健康のルール化
健康に関しては、バロメーターと数値化をすることができます。
たとえば、友人の税理士は、毎朝のジョギングを欠かさない。同じコースを走り、タイムを計測している。タイムが短い日は体調がいいと判断をして仕事に出かける。年に10回ほどマラソン大会に出場し、タイムを計測している。
5:お金のルール化
ずばり、欲しい金額を設定し、手に入れた金額を数値化すればいいです。
6:所有物のルール化
車が欲しい、腕時計が欲しいという場合は、欲しいものと数値を設定します。個数でもいいし、金額でも構いません。マンションでも別荘でも家具でも構いません。
逆にものを持たない生活をしている人は、減らしていくという数値目標の設定をしても構いません。
結局、誰に勝つのか?
勝ち負けは相手がいることで成立します。しかし、スポーツと違い、人生において、特定のライバルに勝ったところで、あなたが幸せになるかどうかはわかりません。
お金を指標にした場合、年収600万円の人は500万円の人に勝っていますが、勝ち組かどうかはわかりません。
要は勝ち組とは、他人と比較して優位に立ちたい人、他人と比較して劣等感を持っている人が生み出す考え方です。
もし、人生に勝ち負けがあるとしたら、自分の理想とする人生をどこまで達成できたかということになると思います。
まとめ
この記事では勝ち組について考えてきました。稼ぎがいいとか名声があるなどを勝ち組と言うことが多いですが、あくまで他人からの評価です。人生の勝ち負けがあるとしたら自分に対してでしょう。
自分の勝利を数値化して、自分の人生の勝ちを目指しましょう。